日曜日になると、頼んでいた買い物、
暖かい服とか、薬とかが家に届く予定で、
冬は始まったけれど、実質寒いのは今日だけになる。
「木枯しが積もるようにおまえが顔に掛かって、
凍えたら電話をするのか。口元だけ見てるが、撫でた地球儀みたいな喧嘩して、こんな日に怪我をするのか」
「湯たんぽを買ったよ、魂のように暖かい。
未満の口笛が聞こえるが。アフタヌーンが売っている」
日の出た日で、道路が板挟みのように輝いている。
実質寒いのは今日だけで、スープを飲んで胃を温めると、
割と何でも食べられそうで、パンでも餅でも構わず焼いた。
長い午前中で、テレビでは映画俳優が口笛を吹いていた。
重い荷物を持ったトラックが道路に合わせてはねて、鳴らした。
「力が出ないなら何か燃すといい、
取り消しボタンの長押しのように誰かに当たって支えて欲しい(今以上に)、
迷彩柄のくせにそんな性格なのか? もうどうでもいいことしかいわないなおまえは」
パンでも餅でも今日は食べれて、そんなことはここ数年ではないことだった。
釘設定の変わった胃袋は肉も卵も冷えた牛乳も高校生みたいに受け入れていって、
そのうちはさみとか、携帯とか、プラのごみとかも食べられるようになった。
なくしたものも食べられて、たとえば夢も、ごみも、収納すべき場所のように入っていった。
すべては現在進行形のことだが、このお話の終わりは見えている、
夜のように説教する客が来て、腹に収めたものを嘔吐するのだろう。
そういう手癖でお話を書いてきた、という話。
今日が寒いなら買い物でも頼んで、
荷物を待てば何か忘れられるとでも思っている。